AIツール大全 今日のニュース 最新の音声は、新しいサイトで聞けます 毎日のAIニュースと、電子書籍の音声解説の最新版は、aitooltaizen.com で聞けます。 このページの音声は2026年11月版です。今後の更新は、新しいサイトで行います。 最新版を聞く
Audio Commentary

「最新AIツール大全」
音声で聞く完全ガイド

料金プランの名前と使える量の見直しから、発表されたもののまだ使えない新しいAI、日本語で使えるようになったSiri AI、あなたの代わりに動くAIエージェント、仕事でAIを安全に使うための注意点まで。2026年11月版の電子書籍をもとに、対話形式でわかりやすく解説します。

2026年11月版 18分55秒 料金・AIエージェント・安全対策
料金の見直し、まだ使えない新モデル、AIに安全に任せるコツ
2026年11月版 / 株式会社ヒルトル
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Summary

この音声でわかること

「AIのニュースが多すぎて、どれが自分に関係あるのかわからない」。そんなあなたのための音声です。この本は、著者が手間とお金をかけて実際に使ったり、公式の情報や評判を調べたりした154個のAIツールを、種類ごとにまとめた百科事典のような本です。今回は、本の最初にある「更新履歴」に載っている最近3回分(10月15日・10月30日・11月1日)の更新から、あなたの仕事に関係が深い6つの話題を選んでお話しします。
01

料金プランは、名前と使える量が見直されました

  • Claudeでは、アメリカ時間の10月30日に、月100ドルの「Max 5x」が「Max」に、月200ドルの「Max 20x」が「Ultra」に名前が変わりました。料金はそのままで、契約している方は自動で切り替わります。音声では、これをお店の看板のかけ替えとたとえています。
  • 中身も少しはっきりしました。Ultraは1週間に使える量が月20ドルのProの10倍で、Anthropicが自動で確認を済ませたアカウントなら「5時間ごとの上限」がなくなりました。Maxは、5時間ごとも1週間ごともProの5倍です。
  • ChatGPTでは、月200ドルのProで発表されていた「使える量を減らす」変更を、OpenAIが10月29日に取りやめました。少ない枠になっていた人も、ChatGPT Work(作業を任せる機能)とCodex(プログラム作りの道具)で使える量が2倍になり、もとの多い枠の人とそろいました。同じ日から、月100ドルと月500ドルのProでも、この2つで使える量が2倍になっています。
  • 10月28日からは、Proの方はAPIクレジット(APIは、プログラムから直接AIを呼び出す入り口のことです)を、毎月、月額と同じ額まで受け取れます(契約から7日以上たってから設定の「請求」で手続きし、Plusは対象外です)。自分で作るアプリなどに使うもので、Codexで使える量が増えるわけではありません。著者は、まず月20ドルのPlusで試し、足りなくなったらProを考える順番で十分だとしています。
02

新しいAIは「発表された」と「使える」を分けて見る

  • 10月26日、OpenAIから、AIの中身にあたる中くらいの大きさのモデルGPT-6.1 Terraが出ました。画面に映っているものを読み取ってパソコンを操作する作業が得意で、OpenAIは「GPT-6 AstraやGPT-6.1 Solより3倍以上速く作業を終えられる」と説明しています。10月30日からは、アプリ作りのツールReplitでも、有料の「Power Mode」で選べるようになりました。ChatGPTの中で使えるのはPlus以上のプランのChatGPT WorkとCodexだけで、普段のチャット画面では使えません
  • Googleは10月28日に、次の最上位モデルGemini 4 Carbonを発表しました。プログラム作りと、セキュリティの弱いところを見つけて直す作業に特に強く、どの会社にも属さない評価サイトArtificial Analysisの総合スコアでは59点で1位です(Claude Opus 5.5は58点、GPT-6 Astraは57点なので、差はわずかです)。音声では、これを新車の発表会で、展示はされているけれどまだ買えない車とたとえています。11月1日時点では一部のセキュリティの専門家だけに提供されていて、Geminiアプリではまだ使えません
  • いま使えるGoogleの最上位は、10月14日に公開されたGemini 4 Argonです(月2,900円のGoogle AI Pro以上)。著者は実際の仕事で試してClaude Opusと比べても負けていないと書いており、本の原稿を書かせると約13万文字になったそうです。ただ、原稿や販売ページ作りなどの作業だけで、月14,500円のUltraでも5時間ごとの上限を使い切ってしまったそうです。
  • 10月29日からは、Geminiアプリの中で文書・PDF・スライド・表計算のファイルを作って、その場で見ながら直せるようになりました。スマホで見たり直したりできるのはPDFだけで、ほかの形式はウェブ版で使います。
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Siriが会話型の「Siri AI」になり、日本語でも使えるように

  • Siriを会話型のAIアシスタントに作り直したSiri AIが、10月27日に配信が始まったiOS 27.2から日本語で使えるようになりました。追加料金はかかりませんが、1日に使える回数には上限があります(決まった回数は示されていません)。
  • できることは大きく4つです。自由な会話、メッセージやメール、写真の中から必要な情報を探すこと、画面に出ている内容を使った操作(ウェブページに載っている予定をそのままカレンダーに入れるなど)、そして文章を書く手伝いです。
  • 土台のAIモデルはGoogleのGeminiをもとに作られていますが、処理はAppleの端末とAppleのサーバーで行うと両社は説明しています。設定でChatGPTとつなぐ拡張機能をオンにすると、頼んだ内容によってはChatGPTに送られるので、お客様の個人情報を扱うときはオンになっていないか確かめておきましょう。
  • 著者の評価は星4つです。ただし著者はまだ使っておらず、公式情報と海外のレビューをもとにした評価だとはっきり書いています。試すなら、予定の登録やメッセージの中の情報探しのように、失敗しても困らない小さな用事からがおすすめです。まだベータ版(試験版)で、使えるのはiPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16以降の全モデル、M1以降のMacとiPadなどに限られます。端末とSiriの言語を、どちらも日本語にしておく必要もあります
04

AIエージェントに任せるなら、渡す鍵をしぼる

  • 10月30日の版で加わったNotion AIは、メモや資料をまとめておくNotionの中の情報を使って、ページや表を作ったり直したりしてくれるAIエージェントです。10月19日からは、自分専用のパソコンを持って最長24時間、1つの仕事を続けられるようになりました(使い心地の報告はまだ多くありません)。本格的に使うには1人あたり月3,150円のビジネスプランが必要で、フリーとプラスは回数が限られた体験版です。
  • 気をつけたいのはクレジット(使える量の単位)の減り方で、Notionの推定では、メールの文章を整える作業でも、作業ごとにAIを自動で選ぶ「Auto」のままなら5クレジット、ClaudeのOpus 5.5を自分で選ぶと50クレジットでした。著者はまだ使っていないと断ったうえで、迷ったらAutoのままが無難とし、まずは変更の案を出してもらってから、あなたが1つずつ確かめて反映する使い方を勧めています。すでに使っているワークスペース(チームで使うNotionの場所)は、11月2日にこの仕組みへ切り替わります。
  • FacebookやInstagramを運営するMetaの個人向けAIエージェントMuseは、10月23日から日本で使えるようになりました(北米以外では日本が最初です)。メッセージを送るだけでメールの送信や旅行の予約などを進めてくれ、基本の機能は上限つきで無料です(月20ドルと月100ドルの有料プランもあります)。Impress Watchの試用記事では、別の予約と時間が重なることに気づいて、勝手に変えずに、どちらを優先するか聞いてくれたそうです。10月30日時点では、メルカリなど日本のサービスとの連携は、まだ使えるとは発表されていません
  • 一方で、Mac版アプリの欠陥や、Amazonが自社のサイトでMuseに買い物をさせないようにした件も報じられていて、著者の評価は星3つです(著者もまだしっかりは試せておらず、公式情報と報道をもとにした評価です)。音声では、エージェントにアカウントをつなぐことを家の合鍵を渡すことにたとえています。つなぐのは必要なアカウントだけにしぼり、お客様の情報が入った仕事用のアカウントは、最初はつながないでおきましょう。
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仕事でAIを安全に使うための5つの注意点

  • 1つ目はAIに入れてはいけない情報を決めておくことです。パナソニック オペレーショナルエクセレンスは10月23日、プロジェクトのメンバーが、会社で禁止していた外部の生成AIサービスに約33万4000人分の個人情報をアップロードしていたと発表しました(データはすぐに削除されましたが、サービス側には10月25日まで残るとしています)。会社が知らないところで社員がAIを使う「シャドーAI」は禁止するだけでは防げないので、「仕事で使っていいAIはこれ」「この情報は入れない」を具体的に決めて、全員に伝えておきましょう。
  • 2つ目は学習に使わせない設定で、ChatGPTなら「設定」の「データコントロール」にある「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします(ClaudeとGeminiにも同じような設定があります)。ただし、オフにしても入力した内容がAIの会社に送られることは変わらず、音声ではこれを封筒に「読まないでください」と書いても、手紙は相手の家に届いているとたとえています。設定したから個人情報を入れていい、ということにはなりません。
  • 3つ目は著作権です。文化庁のガイダンスでは、すでにある作品と「似ていること」と「その作品をもとにして作ったこと」の2つがそろうと侵害になると説明しているので、公開する前に似た作品がないか検索で確かめましょう。4つ目はAI音声詐欺で、アメリカの大人4,100人を調べた研究では、だまされるかどうかを分けたのは声の人間らしさではなく話の説得力だったため、「急いで振り込んで」と言われたら、いったん電話を切って、いつもの番号にかけ直しましょう。
  • 5つ目は、AIエージェントへの「仕込まれた指示」(プロンプトインジェクション)で、ウェブページやファイルにAI向けの命令をこっそり書いておく攻撃です。10月22日には、パソコンの「ダウンロード」フォルダに悪い指示のファイルを置く手口も公表されました。中身を知らないフォルダや初めて見るウェブページではエージェントを動かさず、AIが確かめてくる設定もオフにせず、送信や支払いの前は、必ず人間が確かめることが大切です。
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画像と動画は、いま使っているツールの中も見てみる

  • 動画のKling 4.0の完全版が、10月15日に正式に公開されました。1回で最長30秒の動画を作れ、参考にする素材は最大15点、途中の場面を指定するコマ(キーフレーム)は最大10か所まで入れられます(公式の案内では、日本語のせりふや映像の中の日本語の文字にも対応するとされています)。10月23日からは、動画づくりのツールLuma AIの中でも使えます。動画をつなげて最長2分にする機能などは、発表の時点では「近日公開」でした
  • Canvaは10月22日に、自社で作った初めての画像生成モデルCanva Craftを出し、世界中のすべての利用者がDream Labという機能の中で使えるようになりました。チラシやSNSの画像のように配る形に仕上げるのが仕事なら、新しいツールを増やすよりすでに使っているCanvaの中のAIを知るほうが役に立つ、というのが本の考え方です。
  • 誰でも無料でダウンロードして自分のパソコンで動かせる小型版FLUX 3 Image Kleinは、10月15日に公開されていました(今回の更新で、本の書き方のまちがいを直したところです)。1年間の売上が500万ドル未満の個人や会社なら、仕事に使うのも無料です。軽くした版なら、映像を処理する部品(グラフィックボード)のメモリが8GBほどのパソコンでも動きます。
  • 11月1日時点では、Geminiアプリの中で作る動画はVeoではなくGemini Omniというモデルが担当しています。Veoを使いたいときは、動画づくりのツールGoogle Flowを使います。1日50クレジットの無料枠でも試せます。次の「Veo 4」は、Googleからまだ正式な発表がありません。推測で書かれた記事に注意してください

まずは無料で、いま使っているツールから

ニュースを全部追いかける必要はありません。著者は本の最初で、ほとんどのツールには無料プランがあるので、まずは無料で使ってみて、必要になったら課金を考えるよう勧めています。Canvaの話のように、新しいツールを増やす前に、いま使っているツールの中に使える機能がないか探すのも近道です。メインのAIは1つ決めて、いざというときの予備をもう1つ触っておきましょう。9月3日には、ChatGPT、Claude、Grokがほぼ同じ時間に約90分使えなくなったことがありました。

今日あなたにやってほしい小さな行動は、いま使っているAIの「学習に使わせない設定」を開いて、どうなっているか確かめることです(ChatGPTなら設定の「データコントロール」です)。音声の最後には、「AIエージェントに家の合鍵を渡すとしたら、どの部屋の鍵まで渡し、どの部屋だけは自分の手で鍵をかけておくか」という問いも投げかけています。ぜひ、あなた自身の答えを考えてみてください。