AIツール大全 今日のニュース 最新の音声は、新しいサイトで聞けます 毎日のAIニュースと、電子書籍の音声解説の最新版は、aitooltaizen.com で聞けます。 このページの音声は2026年11月版です。今後の更新は、新しいサイトで行います。 最新版を聞く
BUILD WITH AI / AUDIO

アプリ開発者向けAIツール大全音声で聞く開発ガイド

プログラミング未経験でも、日本語で頼めばAIがアプリを作ってくれる時代です。2026年11月版の電子書籍をもとに、料金プランの変化、スマホアプリをストアに出すまでの道のり、AIに仕事の手順を教える「Agent Skills」、公開前の守りまでを、対話形式で解説します。

2026年11月版 19分9秒 スマホアプリとAgent Skills
スマホアプリをストアへ、AIには手順書を
2026年11月版 / 株式会社ヒルトル
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DEVELOPMENT GUIDE

この音声でわかること

「スマホアプリも作ってみたいけれど、ストアに出すまでに何が必要なのかわからない」。そんなあなたのための音声です。11月1日版と、その1つ前の10月30日版で加わった話を中心に、料金プランの変化、アプリに組み込むAIの選び方、ストアに出すまでのお金・テスト・審査、AIに手順書を持たせるしくみ、公開前の守りまでを、6つの話でつかめます。
01

料金プランの名前と中身が変わりました

  • Claudeの料金プランの名前が、10月30日に変わりました。月200ドルの「Max 20x」は「Ultra」に、月100ドルの「Max 5x」は「Max」になりました。料金は同じです。月200ドルのプランを契約中の人は、自動でUltraに切り替わります(本より)。
  • MaxとUltraには毎月のAPIクレジットが付きます(Maxは100ドル分、Ultraは200ドル分)。APIは、あなたのアプリの中からAIを呼び出すための窓口です。その利用料にあてられるお金ですが、Claude Codeの使用枠は増えません。使い残しは翌月に持ち越せず、請求の設定画面から受け取る手続きも必要です。本には「契約している方は受け取らないと損」とあります。ProプランとFreeプランは対象外です
  • Codexでは、月200ドルのProで使える量を半分にする話が、利用者の反発を受けて10月29日に取りやめになりました。同じ日から、月100ドルと月500ドルのProでは、CodexとChatGPT Work(ChatGPTの有料プランで使える仕事用の機能)で使える量がそれまでの2倍になっています。月20ドルのPlusは変わりません
  • Claude CodeとCodexのどちらがいいかについては、日本のZennやQiitaの比較記事では「性能はほぼ互角。すでに契約しているAIのプランで選べばいい」という結論が主流です。CodexはChatGPTの各プランに含まれているので、課金しているなら追加の費用なしで始められます。ただ、枠の量はよく変わります。実際の数字は、必ず公式サイトで確かめてください。
02

アプリの「頭脳」と、使うモデルの選び方

  • OpenAIが10月26日に、中くらいの新しいモデルGPT-6.1 Terraを出しました。OpenAIのモデルは、上からAstra、Sol、Terra、いちばん軽いLunaの4段階です。TerraはSolとLunaの間に入ります。
  • APIの料金は、100万トークンあたり入力1ドル・出力5ドルで、GPT-6.1 Solの半額です。トークンは、AIが読んだり書いたりする文字の量をはかる単位です。たくさん読ませて、たくさん書かせるほど料金が増えます。
  • OpenAIは、画面の操作や、画像を見て考える仕事が得意だと説明しています。ただしこれはOpenAI自身の測定です。いちばん難しいプログラム作りには、今もSolかAstraを勧めています。安いから全部Terraにするのではなく、あなたの用途でTerraで足りるかを試してみるのが本のおすすめです。
  • アプリ作りに使うGitHub Copilotでは10月28日に、使うAIモデルをCopilotが自動で選んで組み合わせるCopilot Fusionが、すべてのプランで正式に使えるようになりました。使ったモデルごとの料金がかかり、有料プランでは期間限定で3割引きです。また11月16日には、Claude Opus 4.8など3つのモデルがCopilotから外れます(年払いで個人契約している人は、Claude Opus 4.8を引き続き使えます)。
03

スマホアプリの土台「Expo」は、覚えなくて大丈夫

  • 10月30日版で加わったExpoは、iPhoneとAndroidの両方で動くアプリを、1つのコードで作るための土台です。使い方を覚える必要はありません。Claude CodeやCodexでスマホアプリを作っていて、AIが「Expoで作ります」と言ってきたら思い出せば十分です。
  • できることの1つ目はExpo Goで、作っている途中のアプリを自分のスマホですぐに試せます(公式は「練習用の場所」と位置づけています)。2つ目のEASは、クラウドでアプリを組み立て、ストアの管理画面へ送ります。WindowsからでもiPhoneアプリを送れますが、届くのはまず試験配布の場(TestFlight)です。
  • 3つ目はAIとの連携です。10月15日に出た最新版のSDK 58(バージョン58)で、AIコーディングツール専用の道具が加わりました。動くかどうかの確認や、かんたんなテストを、AIが自分で進められます。この道具はまだ試験版です
  • Expoそのものは無料で、ビルド(アプリの完成品づくり)の無料プランでも、iPhone用・Android用それぞれ月15回まで使え、超えても追加の料金は請求されません。ただし無料プランのビルドは後回しの列に並ぶので、混む時間は90分以上待つこともあります。公式の手順どおりにiPhoneで試すなら、この段階からApple Developer Program(Appleの開発者向けの会員制度。年99ドル)が必要だと考えておきましょう(Androidについては、こうした条件は書かれていません)。
04

ストアに出すまでの「お金・テスト・審査」

  • Webアプリは、その日のうちに公開できます。でもスマホアプリは、登録料を払い、テストをして、審査に通る必要があります。登録料は、Appleが1年ごとに99ドル、Google Playが25ドルの1回払いです。
  • Androidで大切なのが「12人・14日」のテストです。2023年11月13日より後に個人で作ったアカウントでは、一般公開の前に、招待した人だけに使ってもらう試験公開が必要です。12人以上のテスターに、14日以上続けて参加してもらいます。音声では、これをお店の開店前の試食会にたとえています。家族や友人に早めに声をかけて12人を集めておくことが、大事な準備です。
  • Appleの公式ページによると、審査はふつう、半分以上が24時間以内、9割が48時間以内に終わります。止まりやすいのは、アプリが落ちる、仮の画像や文章が残っている、プライバシーポリシー(個人情報の扱いの説明)へのリンクが開かない、といったところです。10月16日の改定では、審査に通った後で、審査のときになかった機能を足してはいけないことがはっきり書かれ、音声ではこれを「試食会で出さなかった料理を、開店後にこっそり出す」ことにたとえています。
  • 日本では2025年12月18日にスマホ新法が全面施行され、Appleの日本向けの公式ページによると、App Store以外のアプリストアで配ったり、Apple以外の決済で売ったりできるようになりました。それでもApp Storeでのデジタル商品の手数料は標準21%で、アプリの中でStripeなどApple以外の決済を使ってもかかります。RorkやExpoが申請を手伝ってくれても、登録料・12人のテスト・審査の中身は、あなた自身が引き受ける部分です。iOS 26.2以降のiPhoneでの話です。手数料もApple(iPhone)の話です
05

Agent Skillsで、AIに「仕事の手順書」を持たせる

  • MCPが「AIに道具を持たせる」しくみなら、Agent Skillsは「AIに仕事の進め方を教える」しくみです。MCPは、AIと外のサービスや道具をつなぐ共通の規格です。スキルは、1つのフォルダに説明書のファイルが入ったもので、「公開前のチェックを毎回同じ順番で行う」といった手順を覚えさせられます。
  • AIはふだん、スキルの名前と短い説明だけを覚えています。頼まれた仕事がその説明に合ったときだけ、全文を読みます。音声では、レシピ本の目次だけ頭に入れておき、作る料理が決まったらそのページを開くようなもの、とたとえています。だから、スキルをたくさん入れても、AIが一度に覚えておける量を圧迫しにくいのです。
  • 10月22日、この規格を作ったAnthropic社が、Agent SkillsをAgentic AI Foundationという業界団体に寄贈しました。Linux Foundation(オープンソースを支える非営利団体)の下にある団体で、MCPもすでにここに寄贈されています。2026年11月1日時点で、公式サイトの紹介ページ(対応ツールの一部を集めたもの)には、ClaudeやCodex、Cursor、GitHub Copilot、Kiroなど、46の対応ツールが載っています。公式サイトは「一度作れば、対応するどのAIでも使える」ことを利点に挙げています。AIを乗り換えても、作った手順書が無駄になりにくいということです。
  • 始め方は、毎回同じ説明をくり返している作業を、Claudeに「この作業をスキルにして」と頼むだけです。スキルは、無料プランを含むすべてのプランで使えます(Claudeのアプリでは、ファイルを作ったり直したりする機能を設定でオンにしておきます)。ただし、知らない人が作ったスキルに悪意のある指示が紛れていれば、AIにあなたのデータを外へ送らせることもできてしまいます。「どこの誰が配っているか」を確かめてから入れてください。
06

公開前の「守り」は、AIに任せて最後は自分で

  • Supabaseの告知では、10月30日から、前からあるプロジェクトにも新しい決まりが当てはまります。新しく作った表をアプリから読み書きするには、GRANTというはっきりした許可が必要になりました(すでにある表は今のままで、延期のお知らせは11月1日時点で出ていません)。音声では、新しい部屋には最初から鍵がかかっていて、合鍵を渡さないと入れないとたとえています。新しい表で「permission denied」というエラーが出たら、AIに「この表に必要な許可を付けて、RLSも有効にして」と頼んでください。
  • RLSは、行ごとの閲覧制限です。オンにしないと、他人のデータが誰でも見られる状態になるおそれがあります。10月1日に公表されたセキュリティ会社の調査では、1万6,000を超えるデータベースで、中身を誰でも読める表が見つかりました。報告によると、管理画面で作った表は最初からオンになりますが、AIがプログラムから作った表は、最初はオンになりません。
  • APIは永遠ではありません。OpenAIでは10月23日に、古い世代のモデルがAPIで一斉に使えなくなりました。AIに「このアプリで使っているモデル名を一覧にして、公式の提供終了予定と照らし合わせて」と頼んで、確かめておきましょう。Gemini APIで使えたVeo 3.1(試験版)も、10月22日で提供が終わりました。Googleが示す乗り換え先はGemini Omni Flashで、本も、これから動画の機能を組み込むならまずこちらから試すよう勧めています。Veoは今、企業向けのGoogle Cloudでしか使えません
  • 仕上げは、本の「公開前チェックリスト」にある7つの確認です。APIキー(あなた専用の合言葉)がコードに直接書かれていないか、他人のデータが見えないか、利用額に上限やアラートを付けたか、などです。このリストをAIにそのまま渡して「全部チェックして」と頼みましょう。iPhoneアプリをApp Storeに出すなら、商用でなくてもプライバシーポリシーが必要です。作る力をくれたAIに守る仕事も任せつつ、最後に引き受けるのはあなた自身です。

最初の1本は、自分用の「犬小屋」から

道具も決まりも、この1か月で大きく動きました。それでも本の芯は変わりません。「サグラダファミリアではなく、まず犬小屋から」です。著者が最初に作ったのは、年間15万円ほど払っていたカウントダウンタイマーの代わりのアプリでした。次に作ったのが、字幕を自分好みの表記に整える、自分のMacの中だけで動く小さなアプリです。今日は、困りごとを3つ書き出して、いちばん小さいものに丸をつけてください。そしてChatGPTかClaudeを開いて、「これ、AIでアプリを作ったら解決できますか?」と聞いてみてください。5分あればできます。

音声では、仕様書には「何を作るか」を、スキルには「どう進めるか」を、先に言葉にしておく、と整理しています。本が言うとおり、プログラミング経験のないあなたの本当の武器は、コードではなく、言葉で正確に伝える力です。あなたが毎週、誰かに同じ説明をくり返していることは何でしょう。それを1枚の手順書にしたら、AIはあなたの代わりに何をしてくれるでしょうか。